Webマーケの教育訓練給付講座の探し方。対象か確かめる3つの手順

Webマーケの講座で教育訓練給付金を使いたいなら、対象の講座は「公式の検索システムで探す」「講座の区分と指定期間を確かめる」「自分が給付を受けられるかをハローワークで確かめる」の3つの手順で見つけられます。スクールの案内にある「給付金対象」の文字だけで決めず、この3つを自分で確かめておけば、申し込んだあとで対象外だったと分かる事態を防げます。
とはいえ、「給付金が使えるWebマーケの講座を探しているけど、どれが本当に対象で、結局いくら払うのかが分からない…」と、比べる途中で手が止まってしまいますよね。講座ごとに「最大70%」「最大80%」と書き方が違ううえ、仕事や家のことの合間に、制度の条件まで読み込む時間はなかなか取れないと思います。
そこでこの記事では、教育訓練給付の講座の探し方を3つの手順で整理し、実際に払う額と戻ってくる時期、見つけた講座の比べ方まで順に紹介します。僕は会社員として12年間営業を続け、個人でビジネスを始めて8年になります。いまは「WEBプランナー養成講座」でWEBマーケティングを教えていて、教育訓練給付の対象講座を運営する立場でもあります。
それでは、手順から見ていきましょう。
教育訓練給付の講座は、3つの手順で見つかる 🔍
教育訓練給付の対象になっているWebマーケの講座は、次の3つの手順で見つけられます。給付の対象かどうかは講座ごとに国が指定していて、その情報は公式の検索システムで公開されているからです(厚生労働省「教育訓練給付金の講座指定等に関するQ&A」)。
- 公式の検索システムで、Webマーケの講座を探す
- 講座の区分と指定期間を確かめる
- 自分が給付を受けられるかを、ハローワークで確かめる
1と2は、自宅のパソコンやスマートフォンで済みます。ハローワークに行くのは、講座の候補をしぼってからで十分です。

手順1:検索システムで「Webマーケティング」と入れて探す
最初に使うのは、厚生労働省の教育訓練講座検索システムです。フリーワードの欄に学校名・講座名・分野のキーワードを入れると、指定を受けた講座を探せます。言葉の一部だけでも検索できます。
キーワードは「Webマーケティング」のほかに、「マーケティング」「広告」「SNS」など、学びたい内容を表す言葉でも試してみることをお勧めします。講座名に「Web」が入っていないマーケティング講座もあるため、1つの言葉だけで探すと候補を取りこぼします。気になるスクールが決まっているなら、学校名で探すのがいちばん早い方法です。
手順2:講座の区分と指定期間を確かめる(ここで戻る額が決まる)
講座が見つかったら、どの区分の講座かと、指定期間の2つを確かめます。区分によって戻る割合が変わり、指定期間によって給付を受けられるかどうかが決まるからです。
区分は「専門実践教育訓練」「特定一般教育訓練」「一般教育訓練」の3つで、戻る割合と上限は次のとおりです(厚生労働省「教育訓練給付制度」)。
| 区分 | 基本の給付 | 条件を満たしたときの上乗せ | 受け取る時期 |
|---|---|---|---|
| 専門実践教育訓練 | 受講料の50%(年間上限40万円) | 70%(年間上限56万円)、80%(年間上限64万円) | 受講中、6か月ごと |
| 特定一般教育訓練 | 受講料の40%(上限20万円) | 50%(上限25万円) | 修了後 |
| 一般教育訓練 | 受講料の20%(上限10万円) | なし | 修了後 |
※↔スワイプして表を見る
上乗せの割合は、2024年10月以降に始まった講座が対象です。
指定期間は、その講座が給付の対象になっている期間を指します。指定期間内に受講を始めることが条件で、指定が始まる前から受講している人は対象になりません。反対に、指定期間内に受講を始めていれば、修了が指定期間の終わりより後になっても対象です(厚生労働省「教育訓練給付金の講座指定等に関するQ&A」)。開講日を選ぶときは、受講開始日が指定期間に入っているかを先に見ておきましょう。
手順3:自分が受けられるかをハローワークで確かめる(受講開始の2週間前まで)
講座が対象でも、受ける人が条件を満たしていなければ給付は受けられません。条件の中心は雇用保険です。給付を受けられるのは、雇用保険に入って働いている人と、雇用保険の資格を失ってから1年以内に受講を始める人です。初めて使う場合は、加入期間が専門実践で2年以上、特定一般と一般で1年以上必要になります。前に教育訓練給付金を受けた講座の受講開始日から3年たっていない人も、対象になりません(ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付制度」)。
個人事業主として働いている人は雇用保険に入っていないため、原則として対象外です。一方、会社員として働きながら副業で個人の仕事をしている人なら、会社で雇用保険に入っているので、この条件を満たせる可能性があります。
専門実践と特定一般の講座では、訓練前キャリアコンサルティングを受けてジョブ・カードを作り、受講開始日の2週間前までに、住所を管轄するハローワークで受給資格の確認を済ませておく必要があります。一般教育訓練にはこの手続きがありませんが、自分が対象かを前もって知りたいときは、ハローワークで支給要件照会ができます。
2週間前は手続きの期限なので、動き出すのはもっと前です。キャリアコンサルティングとジョブ・カードの作成を期限までに終えられるよう、開講の1か月前から3週間前には、ハローワークへ最初の連絡を入れておくことをお勧めします。
その連絡は、電話だけで終わらせないようにしてください。受講生の手続きを見てきた中で、電話では「その講座で給付を受けられるか」まで答えてもらえないことが多かったからです。電話では行く窓口だけを聞いておき、受給資格の確認は窓口で受ける。こう分けておくと、二度手間になりません。
対象の講座か確かめる3つの手順
- 検索システムで講座を探し、受講開始日が指定期間に入っているかを見る
- 区分(専門実践・特定一般・一般)で、戻る割合と上限が変わる
- 専門実践と特定一般は、開講の1か月前から3週間前にハローワークへ連絡し、2週間前までに受給資格を確かめる
教育訓練給付で、実際に払う額と戻る時期 💰
教育訓練給付の講座でも、受講料はいったん自分で払い、給付金はあとから戻ってきます。給付金は、受講した人が講座に支払った費用をもとに、ハローワークへ申請して支給されるしくみだからです(ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付制度」)。手元にいくら用意しておくかは、戻る額とは分けて考えておく必要があります。
受講料66万円の専門実践講座なら、負担は33万円から考える
予算は、上乗せの条件を満たせなかったときでも戻る、基本の給付率で組んでおくのが安全です。受講料66万円(税込)の専門実践講座で計算すると、次のようになります。私たちの講座と同じ金額です。
| 給付率 | 戻る額 | 自分の負担 | 条件 |
|---|---|---|---|
| 50% | 33万円 | 33万円 | 決められた条件どおりに受講する(基本の給付) |
| 70% | 46.2万円 | 19.8万円 | 資格の取得などをして、修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用される |
| 80% | 52.8万円 | 13.2万円 | 70%の条件に加えて、賃金が受講前より5%以上上がる |
※↔スワイプして表を見る
上乗せの70%と80%は、修了後に雇用保険の被保険者として働いていることが前提です。私たちの講座でも、会社員として働き続けたまま修了し、70%の上乗せを受けた方がいます。反対に、学んだあとに会社を辞めて独立し、個人事業主として働く予定の人は、上乗せは受けられないものとして予算を組んでおきましょう。
戻ってくるのは、専門実践なら6か月ごと
専門実践の給付金は、受講中の6か月ごとに申請して受け取ります。申請は各期間の末日から1か月以内で、修了日を含む期間は修了日の翌日から1か月以内です。特定一般と一般は、修了日の翌日から1か月以内に申請します(ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付制度」)。
つまり6か月の講座なら、どの区分でも、最初の給付金を申請できるのは受講を始めてから半年ほどたってからです。あなたの場合、受講料を払ってから半年、そのお金が戻らなくても仕事や生活は回りそうですか?一括払いのほかに分割払いを選べる講座もあるので、払い方の選択肢も、申し込む前に講座に聞いておくと安心です。

広告の「最大100%」は、国の給付だけの数字ではない
教育訓練給付で戻る割合の上限は80%です。80%を超える割合は教育訓練給付だけでは出ない数字で、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の補助や、スクール独自の還元を組み合わせて示していることがあります。
経済産業省の事業は、在職中で、勤め先を変える転職を目指す人が対象です。受講を修了すると受講費用(税別)の2分の1(上限40万円)、転職して1年続けて働くと、さらに5分の1(上限16万円)が補助されます。補助は講座を運営する事業者に出るため、受講する人は補助の分が差し引かれた金額で受講するしくみです(経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」)。転職を考えていない人は、教育訓練給付の講座から探すのが近道です。
見つけたWebマーケ講座は、7つの項目で並べて比べる 📝
候補のWebマーケ講座が2つ以上見つかったら、同じ項目で表に並べて比べます。給付率や「最大◯%」の数字だけで選ぶと、修了の条件や学ぶ中身が自分に合っているかを見落とすからです。並べる項目は、次の7つです。
| 項目 | 確かめること | どこで見るか |
|---|---|---|
| 1. 区分 | 専門実践・特定一般・一般のどれか | 検索システム |
| 2. 指定期間 | 受講開始日が入っているか | 検索システム |
| 3. 基本の給付後の負担 | 受講料から、基本の給付率で戻る額を引いた金額 | 講座の案内で計算 |
| 4. 戻る時期と払い方 | 6か月ごとか修了後か、分割払いを選べるか | 区分で決まる/講座に聞く |
| 5. 修了の条件 | 出席率、課題の数と内容 | 講座の案内・説明会 |
| 6. 受講形式 | 平日の日中か夜か、録画で見られるか、対面の場があるか | 講座の案内・説明会 |
| 7. 受講中の相談 | いま受けている仕事や案件を相談できるか | 説明会・個別相談で聞く |
※↔スワイプして表を見る
給付率より先に、修了できるかと使い道を見る
7つのうち、とくに見てほしいのは5〜7の3つです。給付金は、講座を修了するなど決められた条件どおりに受講した人に支給されます。修了の条件を満たせない講座を選ぶと、給付率が高くても受講料は戻りません。平日の夜に時間を取りにくい人が、夜の出席が条件の講座を選ぶと、ここでつまずきます。
もう1つは、学んだあとの使い道です。すでに個人で仕事を受けている人なら、「この講座で学んだことを、いま受けている案件や自分の商品にどう使うか」を、申し込む前に1つでも書き出せるかを試してみてください。僕が主宰するWEBプランナー養成講座では、市場価格の2〜3倍の単価でも選ばれる人や、1件100万円を超える案件を受注する人が多く生まれています。学ぶ内容が、受講生のいまの仕事の売り方を変えるものだったからだと考えています。
私たちのWEBマーケティング講座も、専門実践の対象です
私たちYOUSEEDの「AI×WEBマーケティング実践講座」は、教育訓練給付の専門実践教育訓練の対象講座です。2025年10月には、経済産業省の「第四次産業革命スキル習得講座」にも認定されました。
- 受講料:66万円(税込)
- 支払い方法:一括払いのほか、6回までの分割払いを選べます。分割の場合も、講座の終了までに支払いを終えていただく形です
- 期間:6か月(30時間)
- 受講形式:eラーニングの講義が中心で、好きな時間に学べます。月1回のマーケティング講義(平日の日中)と、月2回のグループでの相談会があります。対面の集まりは、東京と福岡で各1回です
- 修了の条件:修了課題をすべて提出し、出席率8割以上
- 給付金の対象になる方:在職中・育休中・離職して1年以内で、雇用保険の加入期間が2年以上ある方
講義を聞いて終わりにせず、いま受けている案件を相談の場に持ち込めるのが、この講座の進め方です。相談をきっかけに受注が決まった方や、提案の単価を上げた方もいます。
個人事業主・フリーランスの方も受講はできますが、個人事業を始めて1年以上たっている方は、給付金の対象になりません。
申し込む前に、説明会と個別相談で、受講形式や給付金の手続き、いまの仕事を相談できるかを確かめられます。まずは個別相談のフォームからお問い合わせください。
教育訓練給付の講座を探すあなたへ、よくある質問
個人事業主でも教育訓練給付の講座は使えますか?
いいえ、個人事業主として働いているだけの場合は、原則として使えません。教育訓練給付金は、雇用保険に入っている人のための制度だからです。ただし、会社を辞めてから1年以内に受講を始める場合は、辞める前の雇用保険の加入期間によって対象になることがあります。独立したばかりの方は、ハローワークで確かめてみてください。
教育訓練給付金と経済産業省のリスキリング補助金は、どちらを使えばいいですか?
勤め先を変える転職を目指しているなら両方を比べ、転職を考えていないなら教育訓練給付金から探します。経済産業省の補助は、在職中で転職を目指す人が対象だからです。副業を伸ばしたい人や、いまの会社で仕事の幅を広げたい人は、教育訓練給付金の講座が候補になります。
給付金の手続きは、スクールが代わりにしてくれますか?
いいえ、受給資格の確認も支給の申請も、受講する人が自分でハローワークに対して行います。スクールが用意するのは、修了証明書や領収書など、申請に使う書類です。申請には期限があるので、修了したら早めに書類をそろえておきましょう。
検索システムに出てこないWebマーケ講座は、給付金の対象外ですか?
対象外の可能性が高いと考えて、講座に直接確かめてください。指定を受けた講座は、検索システムで講座の情報が公開されることになっているからです(厚生労働省「教育訓練給付金の講座指定等に関するQ&A」)。講座名を変えて検索し直しても出てこない場合は、講座に「教育訓練給付のどの区分で指定を受けているか」を聞いてみることをお勧めします。
まとめ
Webマーケの教育訓練給付講座は、検索システムで探し、区分と指定期間を確かめ、ハローワークで自分の受給資格を確かめる3つの手順で見つけられます。スクールの案内の数字ではなく、公式の情報で対象かどうかが決まるからです。
Webマーケの給付対象講座を選ぶ前に
- 検索システムで、受講開始日が指定期間に入っているかを見る
- 専門実践と特定一般は、開講の1か月前から3週間前にハローワークへ連絡する
- 受講料は先に払う。予算は基本の給付率で組む
- 給付率より先に、修了できるかと、学んだあとの使い道で比べる
候補の講座を並べる前に、Webマーケのどこを学べばいまの仕事の売り方が変わるのかを整理しておくと、比べるときに迷いにくくなります。その考え方を解説動画と資料にまとめているので、解説動画&資料を受け取るから受け取ってみてください^^



