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SNSマーケティングをリスキリングで学ぶ前に決めたい3つのことと順番

SNSマーケティングをリスキリングで学ぶなら、講座を選ぶより先に決めておきたいことが3つあります。

何のために学ぶのか、誰に何を届けるのか、SNSの外にどんな受け皿を置くのか、の3つです。この3つが決まっていると、学ぶ中身も、選ぶ講座も、使える支援制度も絞り込めます。

とはいえ、「毎日投稿しているのに、問い合わせにつながらない…」「運用代行の副業が気になるけど、本当に仕事になるのかな…」と、迷いながら講座のページを見比べている方も多いのではないでしょうか。仕事や子育ての合間に学ぶなら、遠回りはできるだけ避けたいですよね。

そこでこの記事では、学ぶ前に決めたい3つのことから、SNSマーケティングを学ぶ順番、独学かスクールかの選び方、使える支援制度の見分け方までを順に解説します。僕自身、トッパン・フォームズ(現TOPPAN)で12年間営業をしたあとに独立し、WEBマーケティングを仕事にしてきました。いまは「WEBプランナー養成講座」を主宰し、受講生にマーケティングを教えています。

それでは、順に見ていきましょう。

投稿の操作より、売れる流れを身につける

SNSマーケティングをリスキリングで学ぶときに身につけたいのは、SNSで知ってもらった人が申し込むまでの流れをつくる力です。投稿の作り方や画像の作り方は、その流れの一部にすぎません。

マーケティングは、「誰が、誰に、何を、なぜ、どうやって届けるか」を決める考え方です。SNSは、このうちの「どうやって届けるか」の手段の1つ。ここを取り違えて操作から覚え始めると、フォロワーは増えたのに申し込みが増えない、ということが起きます。増えたフォロワーが、あなたの商品を必要としている人とは限らないからです。

投稿の文章や画像は、いまはAIでも下書きをつくれます。だからこそ、どんな投稿を誰に向けて出すかを決める側の考え方を学んでおくと、SNSの仕様やツールが変わっても、学んだことを使い続けられます。

SNS運用とSNSマーケティングの違いは?

SNS運用は、決めた方針に沿って投稿と数字の確認を続ける作業です。SNSマーケティングは、その方針(誰に何を届け、どこで申し込んでもらうか)を決める仕事です。

運用代行の副業では、クライアントが決めた方針に沿って運用を任されることもあれば、方針づくりから相談されることもあります。一方で、自分の商品やサービスの集客にSNSを使うなら、方針は自分で決めるしかありません。どちらを目指すかで、学ぶ範囲が変わるんですよね。

学ぶ前に決めたい3つのこと

学ぶ前に決めておきたいのは、学ぶ目的、届ける相手と商品、SNSの外の受け皿の3つです。順番もこのとおりで、前が決まると次が決めやすくなります。

何のために学ぶか。副業・集客・転職で中身が変わる

学ぶ目的によって、重点を置く中身と、最初に練習する場が変わります。目的ごとに整理すると、次のとおりです。

学ぶ目的重点を置いて学ぶこと最初に練習する場
運用代行などの副業で仕事を受ける投稿の企画と制作、数字の報告、クライアントへの提案家族や知人のお店のアカウント
自分の商品やサービスの集客に使う届ける相手と商品の決め方、申し込みまでの導線自分のアカウント
マーケティングの仕事へ転職する戦略の立て方、広告や分析の基礎今の会社の販促や、講座の課題

あなたの場合は、どれがいちばん近いでしょうか? 迷ったら、いま持っている仕事やお客さんに近いものを選ぶことをお勧めします。手元にお客さんがいるほうが、学んだことをすぐに試せるからです。

誰に何を届けるか。SNSを選ぶ前に決める

SNSを選ぶ前に、誰に何を届けるのかを決めます。ここが決まっていないと、投稿の反応がよかったのか悪かったのかを判断する基準がありません。

たとえば「いいね」が多くついた投稿でも、反応したのが商品を必要としていない人ばかりなら、申し込みにはつながりません。逆に、反応は少なくても、届けたい相手から問い合わせが来た投稿は、続ける価値があります。この判断ができるのは、相手を決めている人だけです。

最初から細かく決める必要はありません。「〇〇に悩んでいる△△の人に、□□を届ける」と1文で言えれば、まずは十分です。

SNSの外にどんな受け皿を置くか

SNSやブログなど複数の媒体から集まった人が、メルマガとLINEの登録先に集まる流れ

SNSで知ってもらった人が登録できるメルマガやLINE公式アカウントを、SNSを始めるのと同時に用意します。SNSのアカウントは、運営会社の規約のもとで使わせてもらっている場所だからです。

僕は以前、YouTubeから物販やコンサルの申し込みを集めて、月30万円を達成したことがあります。ところが、そのアカウントは停止(BAN)されました。たとえばYouTubeでは、90日以内に3回目の違反警告を受けると、チャンネルが削除される可能性があると定められています(YouTubeヘルプ「コミュニティ ガイドラインの違反警告に関する基礎知識」)。

この経験から、いまSNSを使うときに気をつけているのは、1つの集客方法で全部を集めようとしないことです。10人に来てもらいたいなら、1つの媒体で10人を集めるのではなく、10の媒体で1人ずつ集める。そう考えておけば、どこか1つに何かあっても、集客がまるごと止まることはありません。

そしてもう1つが、他社のプラットフォームに頼りきらず、自分のメディアであるメルマガやLINEに登録してもらうことです。登録してくれた人には、SNSのアカウントに何かあっても連絡を届けられます。作り込みは後回しで構いません。プロフィールに登録先のリンクを1つ置くところから始めてみてください。

SNSマーケティングを学ぶ前に決めること

  • 学ぶ目的:副業で仕事を受けるのか、自分の集客に使うのか、転職するのか
  • 届ける相手と商品:「〇〇に悩む△△の人に□□を届ける」と1文で言える状態
  • SNSの外の受け皿:メルマガやLINE公式アカウントの登録先

SNSマーケティングは何から学ぶ?売れる流れをつくる4つの順番

相手と商品を決め、導線をつくり、SNSに投稿し、数字を見て直すまでの4段階の流れ

SNSマーケティングは、次の4つの順番で学ぶと、学んだことを集客につなげやすくなります。SNSの操作は3番目で、その前に土台を2つ置きます。

  1. 届ける相手と商品を決める
  2. SNSから申し込みまでの導線(プロフィール → 登録先 → 申し込み)をつくる
  3. SNSを1つ選んで投稿する
  4. 数字を見て、投稿と導線を直す

つまずきやすいのは、3から始めてしまうことです。投稿の作り方は目に見えて学びやすいぶん、1と2を飛ばしがちになります。1と2が仮の状態でも構わないので、先に決めてから投稿を始めると、4で何を直せばいいかが分かります。

どのSNSから始めればいい?

届けたい相手がふだん使っていて、自分が続けられる形式のSNSを1つ選びます。SNSごとに、写真や短い動画が中心のもの、短い文章が中心のもの、長い動画が中心のものと形式が違い、続けやすさは形式によって大きく変わります。

学び始めにいくつも同時に始めると、どれも振り返りまで手が回らなくなります。1つのSNSで、投稿から振り返りまでを一通り回せるようになってから、次の入り口を増やせば十分です。1つに絞るのは学び始めの話で、慣れてきたら、SNS以外も含めて集客の入り口を増やしていきます。

投稿のあとに見る数字は?

見るのは、アクセスとコンバージョンです。アクセスはプロフィールや登録ページを見に来た人の数、コンバージョンは登録や申し込みをした人の数を指します。僕がいちばん見ているのも、結局はこの2つです。

投稿が表示された回数(インプレッション)やフォロワー数も見ますが、そこだけで判断はしません。表示やフォロワーが増えても、申し込みが増えるとは限らないからです。決まった曜日に数字を書き出し、どの投稿のあとにアクセスと登録が増えたかを見比べると、次に何を投稿すればいいかが見えてきます。

数字がまだ小さいうちは、増えた・減ったで一喜一憂しなくて大丈夫です。どの投稿のあとに登録があったか、その1点だけを見ていきましょう。

独学かスクールか。リスキリングでの学び方の選び方

自分の商品やアカウントで試しながら振り返れる人は、独学から始めても構いません。人のアカウントを預かる仕事を目指す人や、自分の判断が合っているかを確かめたい人は、講座で学ぶほうが遠回りを減らせます。

独学で進めやすい人、講座が向いている人

独学で進めやすいのは、すでに自分の商品やお客さんがいて、試した結果を自分で振り返れる人です。投稿して、数字を見て、直す。この繰り返しは、自分のアカウントがあれば始められます。

講座が向いているのは、運用代行のように人のアカウントを預かる仕事を目指す人です。クライアントへの提案や報告は、自分のアカウントだけでは練習しにくいからです。また、独学で続けていても、うまくいかない理由が自分では分からないことがあります。自分の判断が合っているかを人に見てもらいたい人には、講座が向いています。

SNSマーケティングの講座で確かめたい4つのこと

講座を比べるときは、料金や期間の前に、次の4つを確かめてみてください。

SNSマーケティングの講座を比べるときの4つの確認

  • 扱うSNSと目的:学びたいSNSと、自分の目的(副業・集客・転職)に合っているか
  • 土台まで扱うか:投稿のテクニックだけでなく、誰に何を届け、申し込みまでどうつなぐかを学べるか
  • 手を動かす題材:自分の商品や実際の案件を題材にした課題があるか
  • 約束の仕方:「簡単に稼げる」「案件を保証する」と約束していないか

私たちの講座では、SNSごとの細かい運用テクニックは扱っていません。教えているのは、SNSで集客するときにも運用するときにも土台として欠かせない、マーケティングの考え方です。課題も、講師が実際に手がけた案件や、受講生自身の商品を題材にして進めています。説明会や無料相談では、テクニックと土台のどちらを中心に教えるのか、どんな題材で課題に取り組むのかを聞いてみると、講座ごとの違いが分かりやすくなります。

リスキリングの支援制度は使える?働き方別の見分け方 💡

支援制度を使えるかどうかは、講座の内容ではなく、あなたの働き方で決まります。在職中で転職を目指す人は経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」、雇用保険に入っている会社員や、会社を辞めてから1年以内の人は厚生労働省の教育訓練給付金が候補です。雇用保険に入っていない個人事業主は、原則としてどちらも対象になりません。

いまの働き方候補になる制度主な条件
会社員で、転職を目指しているキャリアアップ支援事業/教育訓練給付金支援事業は、登録時と初回の面談時に在職中で、雇用主が変わる転職を目指していること
会社員で、副業のために学ぶ(転職はしない)教育訓練給付金雇用保険に入っていた期間が原則3年以上(初めてなら専門実践は2年以上、ほかは1年以上)
会社を辞めて1年以内(起業1年目など)教育訓練給付金雇用保険の資格を失ってから受講開始日までが1年以内で、加入期間の条件も満たすこと
個人事業主(会社を辞めて1年を超えた)原則どちらも対象外どちらも、雇用されていることか雇用保険の加入が前提のため

※↔スワイプして表を見る

キャリアアップ支援事業では、講座を修了すると受講費用(税別)の2分の1(上限40万円)が、転職して1年続けて働くとさらに5分の1(上限16万円)が補助されます。補助は講座を運営する事業者を通して行われ、補助額は事業者によって異なります(経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」)。受付の状況も事業者ごとに違うため、申し込む前に講座の運営元へ確かめておくと安心です。

教育訓練給付金は、講座の区分によって、受講料の20%(上限10万円)から最大80%(年間上限64万円)まで戻ります(厚生労働省「教育訓練給付金」)。加入期間の条件はハローワークインターネットサービス「教育訓練給付金」で、気になる講座が対象かどうかは厚生労働省「教育訓練講座検索システム」で確かめられます。私たちの「AI×WEBマーケティング実践講座」も、専門実践教育訓練の給付金の対象です。平日日中のオンラインが中心で、録画でも学べます。

注意したいのは、手続きのタイミングです。専門実践と特定一般の講座は、受講を始める2週間前までにハローワークでの手続きが必要なので、申し込む前に確かめておくことをお勧めします。

SNSマーケティングを学ぶ人からのよくある質問

SNSマーケティングの副業は怪しいのですか?

いいえ、仕事そのものは怪しいものではありません。お店や会社から依頼を受けて、SNSの集客を支援する仕事です。ただし、勧誘の言葉には注意が必要です。僕は「簡単に稼げる」「ワンクリックで」「初心者でも」「未経験でも初月から100万円」といった言葉を見たら、怪しいと考えています。仕事を取れるかどうかは、学んだあとの自分の動き方で決まるからです。

フォロワーが少なくても、SNSで集客できますか?

はい、できます。集客で見るべきなのは、フォロワーの数より、届けたい相手に届いているかと、登録や申し込みにつながっているかです。フォロワーが少ないうちは、1人ひとりの反応を見て、投稿を直しやすい時期でもあります。

AIで投稿を作ってもいいですか?

はい、下書きはAIに任せて構いません。ただし、誰に何を届けるのか、その投稿を出すかどうかは、自分で決めます。AIに頼めるのは文章や画像の案までで、あなたのお客さんが何を求めているかの判断は、あなたにしかできないからです。

会社員の副業で、SNSの運用代行を受けてもいいですか?

会社の就業規則で副業が認められていれば、受けられます。受ける前に、就業規則で副業の扱いを確かめておきましょう。認められている場合も、本業の取引先や競合にあたる会社の仕事は避けるほうが安全です。

まとめ

SNSマーケティングをリスキリングで学ぶなら、講座を選ぶ前に、学ぶ目的、届ける相手と商品、SNSの外の受け皿の3つを決めておきます。

SNSマーケティングを学び始める前の確認

  • 身につけたいのは投稿の操作より、申し込みまでの流れをつくる力
  • 目的(副業・集客・転職)で、学ぶ中身と練習する場が変わる
  • 1つの媒体に頼らず、メルマガやLINEの登録先を用意する
  • 投稿のあとは、アクセスとコンバージョンを見る
  • 支援制度を使えるかは、講座ではなく働き方で決まる

SNSは、知ってもらう入り口として役に立ちます。ただ、入り口だけを磨いても、その先の流れがなければ申し込みにはつながりません。だからこそ、テクニックより先に、SNSを含めた集客の土台を一度通して学んでおくことをお勧めします。

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